B型肝炎が気になる方、B型肝炎を指摘され未治療の方、ご家族やご両親がB型肝炎の方は、是非一度ご相談ください。
受診方法と料金
受診方法:電話にて予約ください
B型肝炎ワクチンの接種をご希望される方やB型肝炎ワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
[総合お問い合わせ窓口・ご予約]
050-1864-7884
受付時間:9:00~18:15(水曜日・土曜日は12:15まで、整形外科休診日:水・日・祝)
B型肝炎とは
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症します。しかし、B型肝炎ウイルスは、感染したからといって必ずしも肝炎の症状が強く出るわけではありません。中にはB型肝炎ウイルスに感染したまま数年以上、何の症状も見られない方もいます。この状態を、B型肝炎ウイルスの「キャリア」と呼びます。
B型肝炎の症状には、全身の倦怠感、食欲不振、悪心、おう吐などがあり、進行すると黄疸(おうだん)がみられます。検査をすると肝臓の腫大(しゅだい:通常よりも大きくなっていること)がみられることもあります。
B型肝炎には、急性B型肝炎と慢性B型肝炎があります。急性B型肝炎は、成人が初めてHBVに感染して発症したものです。一方の慢性B型肝炎は、キャリアの方が発症したものです。 急性と比べると、慢性の方が症状は強くないですが、これを放置すると病気が進み、やがて肝硬変から肝臓がんになる可能性が高いとされています。
B型肝炎ワクチン接種対象者
小児
小児のうちHBVに感染した母親からの出生児は母子感染予防のため、すぐにB型肝炎ワクチンとともに免疫グロブリン製剤の接種がおこなわれます。こちらは健康保険でカバーされます。
そのほかの小児では定期(勧奨)接種となっており、接種が定められた期間の接種であれば、自治体からの全助成で無料または若干の負担で接種できます。
※当院では小児に対する接種は行っておりません。詳しくはかかりつけの小児科にご相談ください。
成人
成人では、任意接種であるため規定はありませんが、海外への渡航予定がある方は海外渡航前の接種をおすすめします。特に発展途上国に滞在予定の方、先進国でも都市部ではなく衛生状態の悪い地域に滞在する方には、強く推奨されています。
また、家族にB型肝炎キャリアのいる方や、透析を受ける(受けている)方にも接種が望まれます。さらに、例えば警察官や消防隊員、外傷を負う確率の高い建築工事関係者、介護、医療従事者などのように、血液や体液に触れる可能性の高い職種の方も、接種が推奨されています。
B型肝炎ワクチンとは
B型肝炎ワクチンとは、B型肝炎予防に向けて接種するワクチンで、B型肝炎ウイルス(HBV)を利用した不活化ワクチンです。
現在のワクチンは、HBV の表面に存在するHBs抗原と呼ばれるタンパク質を、遺伝工学的に合成して利用しています。現在使用されるワクチンは、1998年に使用開始となりました。それ以前に使用されていたワクチンは、B型肝炎の患者さんの血清を利用して作られていたため、ワクチンの製造量に限界があることや、ワクチンにHBV そのものが混入するリスクがありました。
WHO(世界保健機関)は、1991年にB型肝炎ワクチンのユニバーサルワクチネーション(生まれたらすぐに国の定期接種として国民全員が接種を受ける方法)を、全世界にむけて勧告しました。これにより、各国でワクチン導入が進み、急性B型肝炎は減少傾向にあります。
接種時期と回数
小児
小児については、2016年10月より定期接種となりました。
対象者は1歳未満の乳児で、0歳のうちに3回接種することになります。1回目の接種後4週以上の間隔をあけて2回目の接種、2回目の接種から20週以上の間隔をあけて3回目の接種をおこないます。接種間隔が多少長くなることは問題ありませんが、逆に接種間隔を短縮することは、ワクチンの効果からみて好ましくありません。3回の接種でほぼすべての方が抗体を獲得でき、少なくとも15年は持続するとされていますので、定期(勧奨)接種期間内に完了しておくのがよいでしょう。
成人
成人でも接種回数と間隔は同じです。接種時期に規定はありません。
副反応
B型肝炎ワクチンの副反応としては、接種後2日以内にみられる局所反応と、接種後30分程度でみられる過敏反応があります。
局所反応 | 発赤、腫れ、痛み、水泡、硬結(硬くなること)、かゆみ、発熱など |
---|---|
過敏反応 | 発疹、紅斑(赤くなること)、蕁麻疹、かゆみ、発熱など:いずれも軽微なもの |
B型肝炎ワクチン接種によるとみられる重い副反応が起こることは少ないのですが、中にはアナフィラキシー反応など、重い副反応が起こるケースがあります。
注意事項
ワクチン接種の前には、医師による問診や検温などで接種できるかどうかを判断しますが、ワクチンの効果と副反応など注意すべき点について、十分理解しておきましょう。ご不明な点は医師に質問してください。説明に同意した上で接種を受けるようにしましょう。
B型肝炎ワクチンの接種ができない方
- 37.5℃以上の明らかに発熱している方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- B型肝炎ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことが明らかな方
- 上記以外に医師が予防接種をおこなうことが不適当な状態にあると判断した方
B型肝炎ワクチンの接種の判断に注意が必要な方
- 心臓や血管、腎臓、肝臓、血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある方
- ほかのワクチン接種後2日以内のアレルギーが疑われる症状が出たことのある方
- 過去にけいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫に異常があると判断されたことがある方
- 両親や兄弟に先天性免疫不全症の方がいる方
- B型肝炎ワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある方
ご自身の健康状態や体質について申し出てください。
薬物治療中の方、新たに薬物治療を開始しようとしている方などは、医師に相談してください。併用する場合に注意が必要な薬があります。
また、他の生ワクチンを接種した場合は接種日から4週間の間隔、不活化ワクチンを接種した場合は接種日から1週間の間隔をあける必要があります。
B型肝炎にかかったら
B型肝炎は、HBV が肝臓に感染し炎症(肝炎)を起こす疾患です。肝炎になると肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。B型肝炎には急性と慢性があり、成人が初めてB型肝炎に感染し発症したのが急性B型肝炎です。HBV に持続感染している人(HBV キャリアと呼びます)が発症したのが慢性B型肝炎です。慢性B型肝炎を放置しておくと病気が進行し肝硬変へと移行することや、肝臓がんになるリスクがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、B型肝炎になっていても自覚症状はあまりみられません。感染していることがわかったら、きちんと検査を受け、病気を早期に発見・治療することが大切です。
B型肝炎にかかっていても、治療が必要な場合や治療の必要はなく経過観察でよい場合もあります。B型肝炎が気になる方、B型肝炎を指摘され未治療の方、ご家族やご両親がB型肝炎の方は、是非一度ご相談ください。当院で精査し、治療が必要な状況であれば専門の医療機関へご紹介いたします。
B型肝炎ワクチンの接種をご希望される方やB型肝炎ワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
[総合お問い合わせ窓口・ご予約]
050-1864-7884
受付時間:9:00~18:15(水曜日・土曜日は12:15まで、整形外科休診日:水・日・祝)