大人だからこそ予防したい。おたふくかぜワクチンで、家族内感染の予防を
受診方法と料金
受診方法:電話にて予約ください
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)ワクチンの接種をご希望される方やワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
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050-1864-7884
受付時間:9:00~18:15(土曜日は16:45まで、日曜日は12:15まで)
おたふくかぜとは
おたふくかぜとは、正確には「流行性耳下腺炎」といいます。原因となるのは、ムンプスウイルスとよばれるウイルスであり、このウイルスへの感染によって発症する病気です。片側または両側の耳下腺が大きく腫れるという特徴があるため「おたふくかぜ」と呼ばれます。
ムンプスウイルスへの感染後、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。主な症状は、耳下腺の腫れと圧痛、嚥下痛(えんげつう:飲み込むときののどの痛み)、発熱ですが、基本的には軽症で経過します。最も重い合併症は髄膜炎で、髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などがみられることがあります。
おたふくかぜワクチン接種対象者
任意接種であるため接種対象者に規定はありませんが、ワクチン接種経験あるいは感染経験が無い場合、成人でも接種をおすすめしています。
成人が感染すると、小児より重症化しやすく(ムンプス難聴、精巣炎、卵巣炎などを合併するリスクが高くなります)、子供からうつされることもあるため、妊娠前に受けておくことが推奨されます。
おたふくかぜワクチンとは
おたふくかぜ予防に向けて接種するワクチンは、弱毒化したおたふくかぜウイルス(ムンプスウイルス)を利用した生ワクチンです。かつてはMMR(麻しん・おたふくかぜ・風しん混合)ワクチンとして定期接種(当時は義務接種)として組み入れられていましたが、MMRワクチン接種中止後は任意の扱いとなっています。
接種時期と回数
小児
小児の場合も成人と同様、任意接種であり、1歳以降の希望者に1回または2回接種します。日本では1歳以降の1回接種が推奨され、実施されていますが、世界では2回接種が標準的です。日本小児科学会では1歳以降早期に1回目、2回目は5~7歳ころの2回接種を推奨しており、2012年ごろから2回接種をする人が増えてきました。
※当院では小児に対する接種は行っておりません。詳しくはかかりつけの小児科にご相談ください。
成人
成人の場合、ワクチン接種経験、あるいは感染経験が無い場合、2回接種します。接種間隔については、医師と相談してください。
副反応
おたふくかぜワクチンの副反応としては、接種後2日以内にみられる局所反応と、接種後30分程度でみられる過敏反応があります。
局所反応 | 赤味や腫れ、痛み、水泡、硬結(硬くなること)、かゆみ、発熱など |
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過敏反応 | 発疹、紅斑(赤くなること)、蕁麻疹、かゆみ、発熱 など:いずれも軽微なもの |
また、軽度の耳下腺腫脹がみられることもあります。
入院加療が必要とされる無菌性髄膜炎も、おたふくかぜワクチンの副反応として起こり得るとされています。
注意事項
ワクチン接種の前には、医師による問診や検温などで接種できるかどうかを判断しますが、ワクチンの効果と副反応など注意すべき点について、十分理解しておきましょう。ご不明な点は医師にご質問ください。説明に同意した上で接種を受けるようにしましょう。
おたふくかぜワクチンの接種ができない方
- 37.5℃以上の明らかに発熱している方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- おたふくかぜワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 明らかに免疫機能に異常がある方、免疫を抑制する可能性がある治療(副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤)を受けている方
- 妊娠している方
- 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した方
おたふくかぜワクチンの接種の判断に注意が必要な方
- 心臓や血管、腎臓、肝臓、血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある方
- ほかのワクチン接種後2日以内にアレルギーが疑われる症状が出たことのある方
- 過去にけいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫に異常があると診断されたことがある方
- 両親や兄弟に先天性免疫不全症の方がいる方
- おたふくかぜワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある方
- 高齢の方
ご自身の健康状態や体質について申し出てください。
心臓病、腎臓病、肝臓病や血液の病気などにより薬物治療をしている方、過去に免疫機能の異常を指摘されたことのある方は、医師にご相談ください。
また、他の生ワクチンを接種した場合、接種日から4週間の間隔、不活化ワクチンを接種した場合、接種日から1週間の間隔をあける必要があります。
おたふくかぜにかかったら
おたふくかぜは、一過性の症状、特に耳下腺の腫れと圧痛、嚥下痛などの症状が出ますが、多くの場合は比較的軽症で経過します。腫れが目立つため、患者さん本人よりも家族などが先に気づくこともあります。中には目立った症状がみられない場合もあり、これを「不顕性感染」と呼びます。
ただし、おたふくかぜには、いくつかの合併症があります。例えば、「無菌性髄膜炎」という非常に強い頭痛とおう吐を伴う合併症がありますが、これは患者さんの1%~10%にみられるとされています。
また、患者さん1,000人に対して1人くらいの割合ですが、一生治らない重度の難聴になることがあります。
おたふくかぜには、特定の治療薬はありません。痛みや発熱に対する対症療法が基本となります。合併症によっては、入院しての治療が必要となることもあります。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)ワクチンの接種をご希望される方やワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
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受付時間:9:00~18:15(土曜日は16:45まで、日曜日は12:15まで)