子供だけでなく妊娠を希望する女性や同居家族もMR(麻しん風しん混合)ワクチン接種が推奨されています
受診方法と料金
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MR(麻しん風しん混合)ワクチンの接種をご希望される方やワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
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受付時間:9:00~18:15(土曜日は16:45まで、日曜日は12:45まで)
麻しん、風しんの基本情報
麻しん
麻しんは、麻しんウイルスによって起こる全身の感染症です。感染力が極めて強く、空気感染、飛沫感染、接触感染などで感染し、免疫のない人が感染するとほぼ100%発症します。しかし、一度感染・発症すると、免疫は一生持続します。10~12日の潜伏期間の後に発症、熱や咳、鼻水など、風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いたあと、39℃以上の高熱と発疹が出ます。合併症は肺炎と中耳炎が多く、1,000人に1人の割合で脳炎になる人がいます。
風しん
風しんとは、風しんウイルスによって起こる急性の感染症です。飛沫感染で感染し、14~21日の潜伏期間の後に発症します。症状は、自覚症状が現れない状態から重篤な合併症まで幅広く、特に成人で発症すると小児よりも重症化することがあり、合併症には入院が必要なこともあります。また、妊婦が風しんウイルスに感染すると、胎児が先天性風しん症候群となる可能性があります。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン接種推奨対象者
小児
小児は定期接種となっており、接種が定められた期間の接種であれば、自治体からの助成があります。尚、次の条件に当てはまる方は医師に相談してください。(ただし、当院では小児の予防接種は対応しておりませんので、小児科の医療機関へご相談ください)
- 1回のワクチン接種しかしていない場合が多い平成2年4月2日以前生まれの方
- 定期接種の時期にない方で、麻しんにかかったことがなくワクチンを1回も接種したことのない方
成人
成人でも妊娠を希望する女性とその同居家族は、MRワクチンを接種することが推奨されます(自費になります)。妊娠を希望する女性は、妊娠していないことが確実な時期に接種し、それから2か月は避妊が必要です。
また、流行国に渡航するような場合も含め、麻しんにかかるリスクが高い方や、かかることで周りへの影響が大きい場合、例えば医療従事者、学校関係者、保育福祉関係者なども接種の対象となります。
MR(麻しん風しん混合)ワクチンとは
MRワクチンは、麻しんウイルスと風しんウイルスの両方の免疫力をつけるための混合ワクチンです。それぞれに対する予防効果が得られるように作られています。
1本の混合ワクチンには、数種類のワクチンが含まれていますので、注射の回数が減り、体の負担を少なくすることができます。特に小児ではその負担が大きいものでしたので、世界中で研究が重ねられ、日本でもいくつかの混合ワクチンが導入されています。
従来は麻しんワクチンと風しんワクチンの1種類ずつの接種でしたが、定期接種に組み入れられた2006年(平成18年)4月から、混合ワクチンが使用されています。
麻しんワクチンも風しんワクチンも弱毒化されたウイルスを抗原物質としています。抗原物質とは、からだの中に入ると、それを異物と認識することで免疫の反応を起こす元になり、抗体を作る原因となる物質のことです。弱毒化されているとはいえ、生きたウイルス全体が含まれているワクチンなので、「生ワクチン」と呼ばれます。
接種時期と回数
小児
小児は定期接種となっており、1期1回、2期1回の計2回接種が必要です。1期の接種が定められている年齢は、1歳~2歳未満とされていますが、1歳以降できるだけ早くの接種が勧められますので、1歳の誕生日を目安に接種するとよいでしょう。2期は5~7歳未満で小学校就学前の1年の間に1回接種とされています。
成人
成人の接種の場合は任意での接種となりますので、特に接種時期は定められていません。1回のワクチン接種により麻しんと風しんの免疫が得られる割合は約95%、2回接種では99%と考えられています。より確実に免疫をつけるには、2回接種が望ましいでしょう。
副反応
MRワクチンは生ワクチンであるため、接種後5~14日(ワクチン中の弱毒化されたウイルスが体内で増殖する時期)を中心にして、軽微な副反応がみられます。
局所反応 | 発赤、腫れ、痛み、水泡、硬結(硬くなること)、かゆみ、発熱など |
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過敏反応 | 発赤や発疹、蕁麻疹、かゆみ、発熱など:いずれも軽微なもの |
弱毒化されたウイルスに感染して、発疹、リンパ節の腫れ、関節痛など、ウイルス感染特有の症状がみられることがありますが、いずれも実際に感染したときよりも弱い症状です。
他のワクチンとの同時接種
同時接種とは、1回の通院で2種類以上のワクチンを接種することです。
小児の場合、ヒブ、小児肺炎球菌などとの同時接種が可能(6本まで同時接種可)です。乳児期早期に接種が必要なワクチンが多くあり、定期接種可能な期間のうち、接種が推奨される時期(標準的な接種年齢)のなるべく早い段階で接種を開始し、早期に免疫をつけておくと良いでしょう。
当院では、成人の場合も小児同様、同時接種を推奨しています。
なお異なるワクチンの接種までの間隔は、生ワクチンであれば次の接種までは4週間、不活化ワクチンであれば1週間が必要です。MR(麻しん風しん混合)ワクチンは生ワクチンですから、接種後4週間は、ワクチン接種を控えてください。
注意事項
ワクチン接種に対する注意事項は他のワクチンと同様ですが、MR(麻しん風しん混合)ワクチンの接種の判断に注意が必要な方がいます。ご自身の健康状態や体質について申し出てください。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン の接種の判断に注意が必要な方
- 心臓や血管、腎臓、肝臓、血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある方
- ほかのワクチン接種後2日以内のアレルギーが疑われる症状が出たことのある方
- 過去にけいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫異常があると判断されたことがある方
- 両親や兄弟に先天性免疫不全症の方がいる方
- MR(麻しん風しん混合)ワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある方
薬物治療中の方、新たに薬物治療を開始しようとしている方などは、医師に相談してください。併用する場合に注意が必要な薬があります。
麻しん、風しんにかかったら
麻しんは感染力が非常に強く、周囲の人との接触で感染を広げてしまう恐れがあります。少しでも体調の変化があれば、医療機関を受診するようにしましょう。
風しんも感染力が強い感染症です。特に妊娠中の女性への感染は影響が大きく、出生児の先天性疾患の可能性があり、周りへ感染を広げないようにすることが重要です。少しでも体調の変化があれば、医療機関を受診するようにしましょう。
※いずれの場合も、感染している可能性がある場合は、受診前にかならず医療機関に連絡をしましょう。麻しん、もしくは風しんの可能性があることを伝え、医療機関の指示にしたがって受診しましょう。受診方法などを含め、他の患者さんへの影響を考慮した指示があります。
MR(麻しん風しん混合)ワクチンの接種をご希望される方やワクチン接種を検討されている方は、お気軽に総合受付までお問い合わせください。当院ではお電話でのご予約を受け付けています。
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