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禁煙外来

喫煙と疾患(病気)

喫煙による健康リスクは、たくさんあります。例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺がん、咽頭がんなどです。喫煙者(男性)ががんで亡くなる可能性は、肺がんでは4.8倍、咽頭がんでは5.5倍にもなるといわれています。また、脳卒中や心筋梗塞の大きな原因にもなっています。

治療の条件

喫煙による健康リスクを回避するために、2006年度より、「禁煙治療に対する保険適用」が開始されました。保険適用となるためには4つの条件があります。

  • ニコチン依存症テストの判定テストで、ニコチン依存症と判断されたもの
  • (1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である
  • いますぐ禁煙したいと思っている
  • 禁煙治療を受けることを文書により同意している

これらの条件に当てはまる場合には、医療機関を継続的に受診しながら、禁煙を進めていくことができます。

治療内容

喫煙を嗜好と考えるのではなく、ニコチン依存症という病気としてとらえ、適切な治療を行います。

治療前には、問診、禁煙治療のための条件の確認を行い、息に含まれるタバコの有害物質の量を調べます。禁煙治療が可能な場合は、禁煙開始日を決め、禁煙補助薬の使い方の説明と、禁煙継続に向けて一人一人に合ったアドバイスを行います。

その後、初回診療から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後と診察を5回受けることになります。

費用

病院やクリニックの禁煙外来で行う禁煙治療は、健康保険などを利用できます

自己負担が3割の患者様の例:
約3か月の治療スケジュールで1万3,000円~2万円程度の費用負担です(使用するお薬によって負担額は変わります)。

例えば、タバコを1日1箱(430円とします)吸う人の場合、8週間では約24,000円、12週間では約36,000円になります。これと比較すると禁煙外来の費用負担の方が安くなりますし、医師のサポートを受けながら禁煙を続けられることは大きなメリットといえます。